
極東のこの戦争(日清・日露戦争)を取り巻く状況には注目すべきことが多い。
中でも取り分け目立つのは…
“ミカド” 帝
の軍隊の勇気と戦いぶりである。我々は不本意ながら、日本の全ての人間の行動を支配し動かす、精神力の存在を認めざるを得ない。
この力はいったい何なのか??… その存在を感じると、
妬ましく
落ち着かず
腹立たしくさえある。
勇気は西洋にとっても珍しいことではない。
が、これは単なる勇気だけではない。
その背後にもっと違う『何か』がある。
もし、西洋の軍隊がそれを持っていたら、西洋の全ての国の軍旗は、絶対に汚されることは無かったであろう。