保護主義・覇権主義と戦うのか?

過日、BRICSビジネス・フォ-ラムの閉幕式で中共・習近平主席は閉幕式の演説で次のような見解を述べた。

「ここしばらく世界情勢には再び多くの新たな変化が生じており、チャンスに満ちていると同時に、試練も少なからずある。新たな科学技術革命と産業変革の原動力が次第に発揮されるようになり、生産力の進歩と経済・社会発展に新天地が切り開かれた。同時に、保護主義と覇権主義が流れに逆らって行動を起こし、国際貿易・投資に打撃を与え、世界経済の下押し圧力を激化させている。企業に自信があれば、市場は活気づく。各国のビジネス界がチャンスを捉え、試練に対処し、引き続き各自の強みを発揮して、BRICS経済協力に積極的に参加し、これを後押しし、BRICSで積極的に投資し、事業を興し、成長促進と雇用創出に確かな貢献をすることを希望する。」

このような見解を述べた。

なかなか言うではないか。…

だが、このような見解が評価を受けるには、まず演説者が自由で民主的な法が支配する国家に属する者でなければならないであろう。

人を尊重する健全な法が支配しない国の者が上記のような見解を表明しても、単なる美辞麗句の羅列に過ぎないからである。

少なくとも上記には、法の支配に注目している風もない。尤も、中共においては共産党の意思が法となって、それによる統制が国の隅々にまで及んでいる彼の国ならではの法の支配が行われているという自負あるのかも知れない。(内容は異なるものの)、「人権を抑圧できる法」の支配が中共国家には存するとでもいうのであろうか。

国民に対する監視社会を築き上げ、中華人民共和国は正しく法の支配する国家というのでもあろう。

最近の習近平は、世界に保護主義と覇権主義が存在するかのように説くことが口癖のようである。

しかし、そこで説かれる保護主義とか覇権主義の意味するところは必ずしも明らかではない。それらのことばを素直に捉えれば、それらの原則が通用している国こそ、習近平が支配している中共国家に思えるからだ。

今までの、習近平率いる中共国が保護主義を採用していなかったかのような説き方は、その国の企業と貿易を行っている者からすれば空々しく思えるのではなかろうか。

知る限りでは、中共との貿易に携わっているわが国の企業の従事者は、一たび高度の生産設備をその国に持ち込んでしまえば、その国から持ち出すことはできないと嘆いている。わが国の企業は支那から逃げ出したいということであるが、持ちだし得ない以上、生産設備を適切な価格で売却できないのが現実である。

"深入りし過ぎた自業自得なのだが"

民主党政権時、支那漁船によるわが国海上保安庁の巡視船に対する追突事件に際して自己の非を非と認めず、支那はレア・ア-スの対日輸出を止めた。韓国との摩擦に際しては旅行客規制をした。すべて中共政府による直接間接の規制なのだ。

支那には経済以外のものをも守る保護主義があるのだ

覇権主義に至っては、支那こそ典型的なその原則国家である。

チベットやウイグル、南モンゴルを自己の掌中に収め、南シナ海に国際法を無視した人工軍事基地島を建設し、わが尖閣海域を侵し、ジブチ等諸国を借金漬けにして海外に勢力拡大を図っている。

支那が支配した歴史がない台湾には、武力統一の方針を変えず、支那国が接していない太平洋についても

「支那と米国を受け入れる十分な空間がある」

と野望を明確にしているのだ。

鄭和の夢を再現しようとしているかのような支那こそ、現在、覇権主義の権化といえるのである。

支那には古来、「巧言令色鮮し仁」という教えがある。習近平に「令色」があるとは思わないが、彼には「巧言」が確と認められる。過日のBRICS会議における習近平には「巧言を操り」実質「空匙で食べさせる」姿勢が隠れている気がするのだ。

このような国家の主席を、国賓として迎えようとしているわが日本政府はどの様な心算であるのか。…

断固として反対の意を唱えたい。

保護主義・覇権主義と戦うのか?” への2件のフィードバック

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