ヘンリー・キッシンジャー米国元国務省長官 「キッシンジャー氏がいまだに目指す虚構と化した国際社会秩序とは?」第一稿 2018-7-04

1年ほど前の投稿記事

ヘンリー・キッシンジャー米国元国務長官は1923年5月ドイツ・バイエルン州でユダヤ系ドイツ人として産まれ、幼少の頃、ヒトラー・ナチ党による迫害から逃れるため家族と共に米国に移民。帰化して米国籍を取得しています。(Wikipediaより引用)

当年94歳という高齢であるにも拘らず、現在トランプ政権においてトランプ大統領の特別外交顧問としてその辣腕ぶりは衰える事なく発揮されている。

多くの方々が既にご存知かと思うが、キッシンジャー氏は自他共に認める反日家としても有名な人物である。そして、私的な考えを申せば、わが日本にとっては大変好ましくない人物だと云える。日本は1972年、田中角栄元総理大臣の訪中時において、毛沢東主席、周恩来国務院首相両氏との会談後、日中国交正常化に合意するとした共同声明を発表した。その発表後、中ソ対立が激しさを増すといった事情と日ソ両国案件である北方領土問題、米国ニクソン政権(キッシンジャー氏)の思惑、中華民国【台湾】など様々な問題の中、6年の歳月を経て1978年8月、日中平和友好条約を締結するに至ったのである。キッシンジャー氏が反日的なのは、この日中平和友好条約案件を米国に事前に説明、報告しなかった事。また日本主導で進められた事などが原因であったとされているが、いずれにせよ日本に嫌悪感を抱き、現在まで超絶的反日家として一貫して来たのは確かな事なのだ。

しかし、我が国日本は大戦で敗北し米国GHQの占領統治下となりはしたたが、米国筆頭の連合国と日本国との講和条約は1952年4月28日に発効した平和条約である【サンフランシスコ講和条約】によって行われ、日本はGHQ占領状態から解放され、主権国家として、そして、民主主義国家として回帰した筈なのだ。ところが、その後も徹底して米国から属国扱いの誹りを受け、日本人の牙を抜き、2度と立ち上がる事が出来ない様、洗脳し続け、コントロール下に置き利用して来たのである。

「繰り返し申し上げるが、日本は独立国家としての主権を回復したのだ。」

では何故、米国は現在に至るまで日本の手足を縛り従わせようとするのであろうか。日本が一国家としての条約を支那と結ぶ事が、キッシンジャーを激怒させることとなるのであろうか。日中国交正常化に合意したのは、日本と支那である。支那に対しても激怒して当然なのではなかろうか。彼のこの様な行為こそ成熟した大人の思慮、対応に欠ける感情的なものであると、少なくとも私には映るのだ。

尤もキッシンジャーに言わせれば【貴方方は一度米国に負けたのですよ、お忘れですか??】と、いとも簡単に切り返されてしまうであろう。彼はこれまで、自身の講演会や、あらゆる公の場でも同じ事を語っている。日本が敗戦国である事は間違いではないが、先の大戦後、既に70余年の時が経過していても尚、日本は米国の属国だとの認識が彼の中では至極当然のものとして存在し続けているのである。中華人民共和国の建国以来、今日に至るまで一貫して継承されて来た国家戦略の1つに「日本と米国の切り離し」がある。支那古代兵法書である「六韜三略」の中で説かれている「離間の計」によるもので、国家未来50年~100年を見据えての大戦略なのだ。もしこれにキッシンジャーが絡んでいるとすれば??・・

さて、先述したキッシンジャーの激怒事案から上記までの見解において、考えられる事が3つある。それは、米国(軍)と支那が日本を心底恐れていたという事だ。(ご存知の通り中国共産党軍は逃げ回っていただけだが…)戦場で日本軍(日本兵士)と戦った米国軍人は、皆一様に恐怖したと語っている事実があるのだ。当ブログで幾度となく大戦後の日米関係を書かせて頂いて来た通りなのだ。また、キッシンジャー自身のルーツは、この項、最初に書かせて頂いたが、ユダヤ系ドイツ人である。(移民後帰化し米国籍取得)ユダヤ社会での米国支配層は世界規模での見識として、もし自分達ユダヤ民族を凌駕する事が出来る民族が存在するとすれば、それは日本大和民族でしか無いと認識している。これはユダヤ社会各分野での権威ある専門家や日本研究学者といった人間の間での共通認識なのだ。そして2つめは、自身が描いて来た国際秩序構想に沿わないものであったからです。(正確に申せばキッシンジャーのボスの意向に沿わなかった・・)最後の3つめは、キッシンジャーが支那のエージェントだと推察できる事だ。仮にそうであったとした場合、彼のボスであった故ディビット・ロックフェラーが知っていた可能性も充分に考えられる。一連の流れから「日中国交平和条約」がなされた時の彼の日本に対する感情的で一方的な批判も頷ける。(白人至上主義思想による差別、肌の色の違いといった事は敢えて省いている)しかしながら、彼が本当に支那のエージェントだとしたら、支那サイドから対日本との平和条約締結を事前に伝えられていなかった事への疑問は残る。

全てが出来レースであり、実はシナリオ通りだったという事なのか??…

この事は、そう時間がかかる事無く答えが出ると見ている。

ともあれ、米国(ロックフェラー、キッシンジャー両氏)は条約違反行為を犯してまで日本を瓶の中に閉じ込めておきたかった事が解る。約1年ほど前に米国ロックフェラー財閥トップであったディビット・ロックフェラー氏が101歳で亡くなっている。

彼が、生涯かけて成し遂げたかった事(夢・理想)とは、世界をグローバリズム化し、新しい世界秩序(NWO)を創りあげるとしたものであった。そして、マクロな見解からだが、大戦後からの国際秩序もロックフェラー等の作品であると言っても過言ではないとの見解を示す人間も多数存在している。ロックフェラー家を語る時、ロスチャイルド家の事もグローバリストファミリーとしてよく耳にする事がある。両家(両財閥)を筆頭とした世界のエスタブリッシュメントが定めた国際秩序の中で【我々は生かされて来た】と云っても過言ではあるまい。「世界は18世紀迄に、既に富の分配が成されてしまっているのである。」

ディビットロックフェラーが生前着手していた案件とは、支那の台頭、テロリズム等により現行の国際秩序の枠組みでは対応しきれなくなって来た事による新たな枠組みでの再編、構築であった。彼の死によって世界情勢の混乱は日々刻々と激しさを増してきているのだ。新しい国際秩序の再編を誰の主導で進められるのかまでは解らないが、新たな再編が成されるまでカオスは続く事になりそうである。

キッシンジャーとロックフェラーとは師弟関係であった。トランプ大統領から国務長官を辞任させられたティラーソン元国務長官もキッシンジャーの強い要望によって国務長官の任に就いたのだ。この両氏は長年ロックフェラーの耳目としての役割を担って来たとされている。また、ニクソン、フォード両大統領政権時での米国外交の要としての立ち位置、そして長年積み上げて来た実績、各国要人達との人脈、米国国益に沿う政策を徹底して追求して来た人物としても有名である。キッシンジャーを支持している各界の要人達からは「米国の生き字引辞書」とまで言われ続けて来たのだ。彼自身も、これまで【米国の邪魔になる国家や人物は自分の判断で排除して来た】と憚かる事なく公言しているのだ。彼は徹底したリアリストで(対日本のみ感情的??)米国外交に於いて、国益を最重要案件とし政策目標へ向かい邁進して来た事は先に書いた通りである。自国の国益を最重要課題とし政策、戦略を進めていくには、世界各国の指導者達との信頼関係、そしてトップを支え補佐する人間が必要不可欠だ。米国歴代大統領は彼を指南役としてアドバイスを受けて来たのである。

と、云うより、むしろ操られて来たと言った方が話しの通りが良いであろう。

私の見解からだが、ヘンリー・キッシンジャーその人を長い期間での世界的、社会的、政治的、経済的な節目を迎える度に考察して来たが、現在の世界情勢を広く見渡した場合、支那共産党が急速に経済発展し、市場拡大を成し遂げる事によって民主化するとの考えを示して来た当時のキッシンジャーは読み違いをしたのではないかと考えられなくもない。または、この読み違いが自分の失策だった事を理解してはいるものの、これを認めてしまう事によって、今までのキャリアや人脈、何より自分自身までもを否定する事となってしまう事から、これ等を覆い隠そうとしている様にも見て取る事も出来るのだ。

当時の彼は「旧ソ連と支那の間に楔を打ち込む」という戦略でソ連からの強力な圧力を受けていた支那に手を差し伸べる事によって旧ソ連に対抗出来る術を構築出来た事は彼の戦略構想からのものであり、またベトナム戦争の交渉役をも担い、これを成功に導いた事によりノーベル平和賞を受賞した事も彼の功績である。しかし、ノーベル賞の中で平和賞は政治的な色合いが非常に強い性格を持ち、また形骸化してしまっている事も事実なのだ。オバマ前大統領も受賞した事を考えれば推して知るべしだと言えるであろう。

続きは次項にて

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